クルアーンの対訳 - クルアーン簡潔注釈(日本語) * - 対訳の目次


対訳 節: (1) 章: 開端章

開端章

本章の趣旨:
تحقيق العبودية الخالصة لله تعالى.
本章は、人をアッラーのみへと仕えさせることを目的とする。

بِسۡمِ ٱللَّهِ ٱلرَّحۡمَٰنِ ٱلرَّحِيمِ
慈悲あまねく、慈悲深いアッラーの御名において。ここではアッラーの美称の内の3つが言及される。1:「アッラー」、つまりアッラーを表す最も特定的な名であり、崇拝に値する唯一の御方。2:「アルラフマーン」、つまり広大な慈悲を有される、存在自体が慈悲である御方。3:「アルラヒーム」、つまりその慈悲はどこまでも到達し、かれの御望みになる被造物や、僕の内の信仰者たちに慈悲をかけられる御方。
アラビア語 クルアーン注釈:
本諸節の功徳:
• افتتح الله تعالى كتابه بالبسملة؛ ليرشد عباده أن يبدؤوا أعمالهم وأقوالهم بها طلبًا لعونه وتوفيقه.
●アッラーはクルアーンをバスマラ(「慈悲あまねく、慈悲深いアッラーの御名において」のこと)によって開端している。それにより、僕たちの言動をアッラーの助力と成功への祈りによって始めさせる。

• من هدي عباد الله الصالحين في الدعاء البدء بتمجيد الله والثناء عليه سبحانه، ثم الشروع في الطلب.
祈りを捧げる際の誠実な僕たちの導きによれば、アッラーを賛美することで始め、それから願い事をするとよいとされる。

• تحذير المسلمين من التقصير في طلب الحق كالنصارى الضالين، أو عدم العمل بالحق الذي عرفوه كاليهود المغضوب عليهم.
●道から逸れたキリスト教徒のように祈願の対象を誤ること、または真理に基づいた行為を怠り、アッラーの怒りを被ったユダヤ教徒の様にならないよう、ムスリムへ注意を促している。

• دلَّت السورة على أن كمال الإيمان يكون بإخلاص العبادة لله تعالى وطلب العون منه وحده دون سواه.
●本章は、アッラーのみへの真摯な崇拝と、他の何者へでもなくかれのみへと助けを乞い願うことにより信仰が全うされることを示している。

 
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クルアーン簡潔注釈(日本語)クルアーン研究注釈センター発行

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